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アトピー冊子「アトピー性皮膚炎に打ち勝つために」(無料ダウンロード)
この冊子を作成したきっかけとお伝えしたかったこと。

私自身のアトピーが落ち着いた後、ずっと恐ろしかったのが「再発」でした。漢方の知恵で幸いにも克服できましたが、当時の私には漢方の知識がまったくなかったのです。

もっとも、実家が漢方薬局だったこともあり、漢方薬には触れていましたし、その影響で薬学部に進学し、漢方薬に使われる生薬の研究の道に進んだのです。しかし実際「生きた漢方を使うこと」に関しては無知無学でした。製薬会社に就職後は新たな現代の「薬」を開発する畑違いの仕事でしたので、漢方からはさらに遠ざかっていたのです。アトピーを克服し休職から会社に復帰した時にも、体調を整えるような漢方薬を服用していたのですが、その効能効果も漠然としか理解していませんでした。しばらくの間、常に「再発」と「漢方」ということが頭から離れませんでした。

そこで思い立ち、会社を辞め、漢方の勉強をすることにしました。私のアトピーの泥沼から救い出してくれた松永樹浩先生にも相談し、いろんな道を模索した結果、できるだけ早く漢方の知識が取得できるようにとイスクラ産業さんの中医学研修塾にお世話になることにしました。

つまり恥ずかしながら、漢方の勉強を始めたのは「自分のアトピーを再発させないため。そして自分で治せるため」にほかならないのです。まさか薬局の店頭に立ち、お客様の話を聞き、漢方薬をご提案するようになるとは思ってもいませんでした。

約1年間の研修後、父が体調を崩したこともあり、高知に戻りました。私にアトピーの症状がでたころは成人アトピーの情報もあまりなかったのですが、このころは逆にいろんな情報が氾濫していました。そこで、私のアトピーがひどかった時に書きなぐった「アトピー闘病記」を中心に、実際アトピーからの回復過程で行った事、漢方の養生法、最近の情報などをまとめていました。その時、漢方を教えていただいていた、イスクラ産業の中医学講師「劉 怜 先生」およびイスクラ産業の方々のすすめと、お店のお客様の後押しで作成したのがこの冊子です。

冊子の中でお伝えしたかったことは主に2点です。

一つは、アトピー性皮膚炎はその症状もさることながら、精神的にも大変な病気であること。私が闘病中には「たかがかゆみ」などと言われ、なかなかそのつらさが分かってもらえませんでしたが、これは今かなり認知されているように思います。ただ、精神的にもいかにつらいか。社会生活がまともにできなくなるとともに、社会から受ける「目」に対する恐怖。外からの強いストレスと体の中で発生する過剰な「精神の過敏性」。これを健常な方はもちろん、アトピーの方にも今一度認識していただければと思います。

二つ目は、アトピーに対する姿勢です。一番大切なことはアトピーを患っているご本人の「どうにかして良くなりたい」という気持ちです。でもどうしても時間がかかり、時には再発や悪化もします。何度も何度も辛い目にあうと、この気持ちもなえてしまい、「もういいや・・・」と投げやりになることもあると思います。それだけこの意思を持続するのは大変なことなのです。まわりにお話のでき、頼りになる方がいればまだ良いのですが、最終的には治すのも治るのも自分なのです。ここはご本人の頑張り所ですが、それにはコツがあります。

冊子には詳述しておりますが、アトピーは様々な角度から対処していかなければなりません。その一つ一つの改善方法をおよそ理解し、納得の上行うことです。そうでないといろんな制限がある中、なかなか続けてはいけません。小さなお子様の場合はご両親、ご家族がこの役割になります。そして食の面・生活のサポート・精神的なサポートをできるだけ家中で行うことができればいいと思います。これは成人アトピーでも同じことが言えます。ご家族の理解と協力が欠かせません。

現代病とも言えるアトピー。その改善方法は、生活習慣まで含めるとオーダーメイドになります。でも逆に対応方法は1つでもないのです。いろいろ模索していく中で、アトピーはきっと良くなっていくと思います。この冊子が、そのお手伝いになれば幸いです。

アトピー冊子の無料ダウンロード

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