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アトピーのかゆみ

アトピー性皮膚炎には必ずつきもののかゆみ。“かゆみ”って一体なんなのでしょうか?蚊に刺されてポリポリ掻くのは、なにも教えられていない赤ちゃんもします。それ以上に犬や猫も、上手に足でポリポリ掻いています。

かゆみとは現代医学では「引っ掻きたくなるような不快な感覚」と定義されています。つまりかゆいと誰でも本能的に引っ掻きたくなるのです。

では、なぜ引っ掻くのでしょうか?

これは、

「何か皮膚にあるから引っ掻いて取って!!」
という感覚と解釈されています。つまり、かゆみとは「皮膚になにかあるよ!」という警報なのです。


かゆみを引き起こす「不要な物」

皮膚に入ってきた「何か」は引っ掻いて取らなければいけないものですから、当然「不要な物」です。ではその不要な物はどこから来たのでしょうか?およそ3つの経路が考えられます。

1. 皮膚の外から入ってきたもの

2. 食べ物や飲み物、また呼吸する時に一緒に吸い込んだもの

3. 体の中で発生したもの

一つずつ考えていきましょう。


1.皮膚の外から入ってきたもの

これはイメージしやすいかもしれません。わかりやすいのは蚊に刺された時です。蚊が血を吸うために必要な、でも人にとっては不要な物を、少し皮膚に入れるのです。その他、乾燥肌で皮膚がガサガサしていると、なんとなく外側から入ってきそうですし、実際カサカサ肌でかゆいってよく聞きますね。


2.食べ物や飲み物、また呼吸する時に一緒に吸い込んだもの

外側から入ってくるとすると、皮膚以外に外と接している部分は口から胃・小腸・大腸の消化器官と、鼻・のど・気管・肺の呼吸器があります。ここから入ってきたものが、アトピーがよく起こる部分に直接向かうとは考えにくいです。しかし、一度入ってしまった不要な物はどこからか追い出す必要があります。

人には体に入った不要な物を追い出す機能があります。それは主に、おしっこ(尿)、うんち(大便)、汗です。体は不要な物が溜まりそうになると、どこからか排出しようとします。便秘になると、ふき出物ができたりするところからわかるように、それが場合によっては皮膚、つまり汗になります。アトピー性皮膚炎の方は汗をかくのが苦手とも言われますので、十分に抜けきらなかった「不要な物」がかゆみを引き起こす可能性はあります。


3.体の中で発生したもの

一番イメージしにくいものではないでしょうか。

でも少し想像してみてください。人は毎日食事を取り、それを消化吸収してエネルギーにし、また体を作り直しています。体の壊れたところは取り除かれ、新しい部品と交換されています。ばい菌が入ってきた時に、体は戦う細胞や武器を作り、戦いが終わればそれらは不要になります。外から入ってきた不要な物は追い出さなければなりませんが、追い出すのを助けるような物も体では作りだされます。

つまり、毎日不要な物が自然発生しているのです。これを体の外に排出する必要があります。このすべての流れを「新陳代謝」といいます。新は新しいもの、陳は古いものという意味です。これを入れ替えなければならない(代謝)わけです。


かゆみの性質

かゆみは「警報音」と言いましたが、その音色や音量には種類がありそうです。つまり、かゆみはいろいろなメカニズムで引き起こされ、その強さも変わってくるのです。現代医学でも抗アレルギー剤で止まるかゆみと止まらないかゆみがあることが分かっています。そのため、開発中のものも含めて、様々な「かゆみ止め」があります。

ただおよそ言えるのは、「体に不要な物が入った緊急事態!」に起こることなので、かゆみがある時には、

「体が興奮している≒熱を帯びている」

ということができそうです。

そこで、かゆみは体を冷ますと少し軽くなります。かゆみを感じている部分ではないところを冷ましても、軽くなると言われますが、直接冷ました方がやはり軽くなりやすいように思います。ただこれもすべての人に当てはまることでもないようです。

また人は基本的に水で冷えています。みなさん暑いとのどが渇いて水分を取りたくなりますよね。また寒いとブルブルっと震えておしっこに行きたくなります。皮膚も同じです。乾燥していると熱を帯びても冷やせません。そこで、乾燥肌でかゆい場合は保湿剤が必要になります。しかしながら、かゆみは複合している場合もありますので、適切な保湿剤で潤したからといって、完全にかゆみがなくなるわけではありませんが、少なくとも軽くなりやすいはずです。

次に「アトピーになる人、ならない人」についてお話します。




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