高知県高知市の漢方薬局|サダ薬局 高知県高知市薊野西町2-12-21
ホーム 症状と漢方薬 健康相談の流れ 漢方Q&A お問い合わせ 漢方薬局の店舗紹介
ホーム > 症状と漢方薬 > アトピー性皮膚炎について > 運動
コンテンツ
症状と漢方薬
アトピー性皮膚炎について
かゆみ
アトピーになる人、ならない人
アトピーの多面的な対応
お風呂とスキンケア
胃腸
食事、嗜好品
アトピ-と運動
休息
アトピーの漢方薬

アトピー冊子無料ダウンロード
アトピーと運動

アトピー性皮膚炎の方の中には、かゆみを紛らわせるために運動する方、ストレス解消に運動する方、もちろん部活やサークルなど楽しんで運動する方などがいらっしゃいます。アトピー改善のためには運動は良いのでしょうか?

結論から言うと

運動して楽になる、もしくは悪化しない方は、運動した方が良い

ということです。

それでも運動は良いのか、どういった運動をいたら良いか、迷っている方は以下のように考えていただければどうでしょうか。

人の体の新陳代謝に「動くこと」は欠かせません。動くことで、体内の大切な栄養素を運び、かゆみを生む不要な物を排出する流れがスムーズになります。また、皮膚近くのかゆみを生む「不要な物」を汗で排除できますし、ストレスでかゆみを覚える方は調子が良くなることもあります。実際、学校に自転車で通学している間は調子が良かった方が、休みになって家にこもるようになって途端に悪くなった例があります。もちろん滲出液がひどく、痛くて動けないといった方もいらっしゃいますので、体調との相談にはなりますが、通常ストレッチや散歩などはした方が良いと思います。

一方、アトピーのかゆみは熱が高まれば増大していく傾向があります。運動は熱を生みますのでかゆみが悪化するかもしれません。また、かゆみがひどい方ほど概して体の中にはかゆみを引き起こす不要な物がたくさん溜まっており、これらは本来大便や尿で排出していくべきなのですが、運動をすると汗からの排出が強くなり、かゆみや滲出液が多くなってしまう可能性があります。

さらに運動は大きく2つに分けられます。各々の主な特徴と、アトピーへの影響の可能性を以下に記します。

1) 弱い運動
筋肉の繊維をあまり断ち切らない穏やかな運動。軽いストレッチやウォーキングなどの有酸素運動など。血流を良くし、汗を少しかくことで、かゆみを生む不要な物を排除し、皮膚に栄養を与え、代謝をアップさせる方向に働きます。ただし、筋肉に熱を持たせることになりますので、滲出液が多い方、熱感が強い方、強いかゆみが出る方は悪化する可能性があります。また、夕方から夜にかけて熱感とともにかゆみが出る方は、午前中もしくは夕方までの運動とし、かゆみが出る時間帯には、運動による熱が引いているようにした方が良いと思います。シャワーなどでクールダウンするのもいいでしょう。

2) 強い運動
筋肉の繊維を断ち切ってしまう運動。腹筋運動や背筋運動、腕立て伏せをはじめ、ダンベルやゴムチューブ・器械で負荷をかける筋力トレーニング、ランニング、多くの瞬発力を要するスポーツ(テニス・サッカー・野球など)など。これらは特に症状がひどい間はあまりお勧めできません。スポーツにより異なりますが、負荷がかかった筋肉の繊維が切れるのでその部分は炎症を起こします。この炎症も熱を生み、炎症がある間は熱を発し続けます。この場合半日では炎症が取れないことも考えられ、たとえ午前中の運動でもアトピーに多い夜間のかゆみを増悪させてしまいます。行うとしたらウォーミングアップとクールダウンは必須です。

かゆみが少なくなってきたら・・・
もちろん体調が良くなったら新陳代謝を良くすることは重要なので、適度に運動して汗を流してください。運動して筋肉を使うと、当然栄養を使います。すると体は使った筋肉に血流を良くして栄養を補給しようとします。きちんとした食事をとり、体内での老廃物が便や尿で排出されていたら、良い栄養が筋肉に回り、さらに筋肉の外側にある皮膚にも行きわたります。ここが単に温泉につかったり、マッサージを受けたりするのとの大きな違いです。マッサージや温泉は、基本的には体の表面付近の循環を良くするのが主だと思います。ちなみに、特に強い運動をしたらキチンと休息を入れるのも忘れないでください。

次に「休息」についてお話します。




サイトマップ プライバシーポリシー リンク