1) |
弱い運動
筋肉の繊維をあまり断ち切らない穏やかな運動。軽いストレッチやウォーキングなどの有酸素運動など。血流を良くし、汗を少しかくことで、かゆみを生む不要な物を排除し、皮膚に栄養を与え、代謝をアップさせる方向に働きます。ただし、筋肉に熱を持たせることになりますので、滲出液が多い方、熱感が強い方、強いかゆみが出る方は悪化する可能性があります。また、夕方から夜にかけて熱感とともにかゆみが出る方は、午前中もしくは夕方までの運動とし、かゆみが出る時間帯には、運動による熱が引いているようにした方が良いと思います。シャワーなどでクールダウンするのもいいでしょう。
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2) |
強い運動
筋肉の繊維を断ち切ってしまう運動。腹筋運動や背筋運動、腕立て伏せをはじめ、ダンベルやゴムチューブ・器械で負荷をかける筋力トレーニング、ランニング、多くの瞬発力を要するスポーツ(テニス・サッカー・野球など)など。これらは特に症状がひどい間はあまりお勧めできません。スポーツにより異なりますが、負荷がかかった筋肉の繊維が切れるのでその部分は炎症を起こします。この炎症も熱を生み、炎症がある間は熱を発し続けます。この場合半日では炎症が取れないことも考えられ、たとえ午前中の運動でもアトピーに多い夜間のかゆみを増悪させてしまいます。行うとしたらウォーミングアップとクールダウンは必須です。
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かゆみが少なくなってきたら・・・
もちろん体調が良くなったら新陳代謝を良くすることは重要なので、適度に運動して汗を流してください。運動して筋肉を使うと、当然栄養を使います。すると体は使った筋肉に血流を良くして栄養を補給しようとします。きちんとした食事をとり、体内での老廃物が便や尿で排出されていたら、良い栄養が筋肉に回り、さらに筋肉の外側にある皮膚にも行きわたります。ここが単に温泉につかったり、マッサージを受けたりするのとの大きな違いです。マッサージや温泉は、基本的には体の表面付近の循環を良くするのが主だと思います。ちなみに、特に強い運動をしたらキチンと休息を入れるのも忘れないでください。 |