高知県高知市の漢方薬局|サダ薬局 高知県高知市薊野西町2-12-21
ホーム 症状と漢方薬 健康相談の流れ 漢方Q&A お問い合わせ 漢方薬局の店舗紹介
ホーム > 症状と漢方薬 > アトピー性皮膚炎について > お風呂とスキンケア
コンテンツ
症状と漢方薬
アトピー性皮膚炎について
かゆみ
アトピーになる人、ならない人
アトピーの多面的な対応
アトピーのお風呂とスキンケア
胃腸
食事、嗜好品
運動
休息
アトピーの漢方薬

アトピー冊子無料ダウンロード
アトピーのお風呂とスキンケア

アトピーではお風呂の入り方は非常に大切です。お風呂で大切なことをまとめてみました。

お風呂で大切なこと

1. 皮膚表面をきれいにする

2. 皮膚を壊さない

3. 皮膚の大事な成分を流出させない

4. 皮膚にも体にも気持ちよく

アトピーではおよそ軟膏やクリームなどの外用剤が用いられます。また、体内から排出される「不要な物」・滲出液・付着した雑菌などもあり、これらは洗い流す必要があります。しかしゴシゴシこすってお肌を傷つけ、皮膚のバリア機能が損なわれてはいけません。

洗剤も選ぶ必要があります。あまりあれこれ入っていない物で低刺激の物が良いですが、一番大切なのはご本人の使用感です。シャンプーも同様です。

長時間お風呂に浸かったり、1日に何度も入っていると、皮膚の保湿成分が流れ出してしまうとも言われます。皮膚の状況にもよりますが、基本的には1日1回以下、乾燥肌が中心であまり汗をかかないのなら、2〜3日に1回でも結構です。

その他の注意点を簡単にまとめてみました。

お風呂はお湯の温度を低めに(38〜40℃)

長湯しない

ゴシゴシ洗いをしない

泡でなでるように洗うこと

セッケンを使いすぎないこと
・基本的に1日1回以下
・固形せっけんはすすぎに、液体せっけんは使い過ぎに注意

優しく洗ったらタオルドライも優しく
・ゴシゴシふかない

お風呂の後には素早く保湿などを


スキンケア

皮膚の状態に応じて使用する外用剤は変わってきますが、外用剤の主な使用目的は、皮膚の保護・保湿・消炎・止痒・殺菌です。今何が必要なのか、何を使っているのかを考えながら使うとより効果的です。もちろん皮膚の状態は変化しますし、場所によっても違いますので、上手に使い分けることが重要です。

1)保護: 皮膚表面の状態が良くない時に必要です(ジュクジュク・カサカサ)。皮膚表面に膜をはってバリアする感じです。保護することにより、外からの刺激を減らし、かゆみや炎症を起こさないようにします。

2)保湿: 乾燥している部分に使います。肌の内側に水分を送り込む感じです。皮膚の乾燥が強いほどかゆみが出やすくなります。

3)消炎: 身体の中の炎症に関係する多くの物質がかゆみを引き起こします。また炎症部位をかきむしると化膿しやすくなります。かき傷、出血部位、皮膚が薄く真っ赤になっている部分などに適用します。

4)止痒: かゆみがあまりに強く、どうしてもかきくずしてしまう場合や、眠れない場合などに使います。

5)殺菌: 化膿している場合や黄色い滲出液が出ている場合など、雑菌の関与が強い場合に用います。



基本的な外用剤の選び方

かゆみはしばしば熱感と共に出てきます。炎症を引き起こす物質のほとんどにかゆみを引き起こす性質があり、熱感が強いとかゆみも強くなる傾向があります。一方で人は水により冷えていますので、この熱を冷ますには、熱を水と一緒に主に大便・小便・汗から体外に排出します。特に皮膚表面の熱を効率良く排出できるのは汗なので、これを妨げると熱感が強くなってかゆみが増します。そこで外用剤を選ぶ時に大事になる基剤(クリームや軟膏など他の成分を溶かし込んでいるもの)に注意してください。ポイントは以下のようになります。

熱症状がある場合(皮膚が熱い・赤い・お風呂などで温かくなった時かゆみが出るなど)
親水性基剤(水に溶ける)のクリーム。

熱症状がない場合(皮膚の熱さがない・温かくしてもかゆみが出ないこともよくあるなど)
親油性基剤(油に溶ける)のクリームまたは軟膏

基本的に皮膚の保護・保湿の力は親油性軟膏基剤が強く、熱をこもらせにくいのは汗の発散を妨げにくい親水性基剤です。

また、ほとんど同じ状態で同じ外用剤を使っても、人により合わない場合もありますので注意するとともに、できるだけ自分に合うものを探してください。(石鹸やシャンプーも同じです。)


ステロイド軟膏について

病院で処方されるステロイド軟膏は、軟膏基剤なので熱の発散を抑えてしまいますが、ステロイド自体が強力な消炎作用をもつので、皮膚を保護しつつ消炎・止痒することができます。

ステロイド軟膏の吸収力が皮膚の場所により違いますので、手や足に塗るように言われた物を、顔や陰部には使わないようにして下さい。

ステロイド剤は短期集中で使うものなので、ダラダラと使わないようにして下さい。


一般に薄く塗りのばすようにと言われる事が多いのですが、場合によって厚塗りすることがあります。お医者さんは塗る量も考慮していますので、疑問に思われたらたずねてみて下さい。通常は指の先から関節一つ分の長さに軟膏を取り、それをおよそ手のひら2枚分の広さに塗りのばしてください。


外用剤の離脱について

外用剤はあくまで対処療法で、根本治療ではありません。従ってステロイド剤はもちろん、保湿剤も最後は塗らなくて済むようになりたいもの。しかしそこまで完全にはいかなくても、せめて乾燥する季節だけ身体の一部に使えば良いくらいにはなりたいですね。

多くのアトピー性皮膚炎の場合、まず強いかゆみや炎症に対して内服薬と外用剤で治療していくことになります。ある程度皮膚の症状が落ち着いてきたら、内服薬は消炎止痒から皮膚の潤いを増し再発防止へ、外用剤も消炎止痒から保護保湿中心へ変えていきます。特に外用剤は保湿だけでもある程度のかゆみが取れるといわれていますので、いきなり完全に塗るのを止めるのではなく、保湿剤に変えていきましょう。最後に残る事が多いのが乾燥肌ですが、この改善は先天的な体質に加え、食事を含めた生活習慣・精神的肉体的ストレスが関与するため、非常に難しい問題です。特に年齢が高くなるほど難しくなっていきます。治療が順調でかゆみがほとんどなくなったら、乾燥の軽い部分から少しずつ保湿剤の塗布間隔をあけてみてください。

次に「胃腸」についてお話します。




サイトマップ プライバシーポリシー リンク